歴代当番会長 – 第90回

第90回神奈川県感染症医学会の開催にあたって

当番会長 鹿間 裕介

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 この度、第90回神奈川県感染症医学会学術集会の当番会長を仰せつかりました昭和大学藤が丘病院呼吸器内科の鹿間裕介と申します。
感染症は病原微生物と生体反応の両面から治療することが必要であり、すべての診療科において横断的な対応が必要となります。病原微生物は多種多様で、薬剤耐性(AMR)の問題や現在世界中に猛威を振るっている新型コロナ感染症で認められる変異株の出現などまさに変幻自在の相手との戦いです。通常の疾患では診断、治療という流れで診療が進みますが、感染症の領域ではこれに加え予防(感染予防)や管理(感染管理)といった巾広い対応が求められます。現在皆様がご苦労になられている新型コロナ感染症ではさらに政治経済の問題にも波及しているのは周知の事実と思います。本医学会では感染症にたずさわる、基礎から臨床、予防や管理といった様々な領域の方々との意見交換の場としたいと思います。
 第90回という節目に45年の歴史を有する本医学会を皆様と一緒に盛り上げて行きたいと思いますので宜しくお願い申しあげます。

第90回神奈川県感染症医学会 当番会長
昭和大学藤が丘病院 呼吸器内科
鹿間 裕介