当番会長のご挨拶

第91回神奈川県感染症医学会の開催にあたって

当番会長 工藤 誠

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 この度、第91回神奈川県感染症医学会学術集会の当番会長を務めさせていただきます横浜市立大学附属市民総合医療センターの工藤 誠と申します。
 本学会は昭和52年以来、神奈川県の感染症診療、研究などの向上に寄与されてきました。私も本学会から多くを学ばせていただきました。例年秋に例会が行われ活発に議論が行われてきましたが、2020年からはお集まりいただくことが新型コロナ感染症の蔓延のために難しく、W E B開催などで対応されてきました。今年は新型コロナ感染症も5類になり、久々にお集まりいただいての例会をいたします。何卒、ふるってご参加のほどよろしくお願いいたします。
 この度の新型コロナ感染症で、これまでも我々が危惧していた新興再興感染症の重要性が改めて認識されました。感染症の分野では、この新興再興感染症のみならず薬剤耐性(AMR)の問題や抗菌剤の供給の不安定性などの問題、質量分析装置などの診断学の進歩、また感染制御などの院内環境の問題など話題の多いところです。
 そのような今一度感染症研究、診療に注目が集まる中で本学会では感染症にたずさわる、基礎から臨床、予防や管理といった様々な分野の方々の交流・意見交換の場とし神奈川県の感染症研究の発展に寄与できるものと思います。
 みなさまのご協力をどうぞよろしくお願いいたします。

第91回神奈川県感染症医学会 当番会長
横浜市立大学附属市民総合医療センター
工藤 誠