第92回神奈川県感染症医学会の開催にあたって
当番会長 高山 陽子
この度、第92回神奈川県感染症医学会の当番会長を務めさせていただく北里大学医学部附属新世紀医療開発センターの高山陽子と申します。
社会経済活動に大きな影響を及ぼした新型コロナウイルス感染症は、5類感染症に移行後も病院や施設での発生が断続的に発生しています。薬剤耐性菌(AMR)対策は世界的に喫緊の課題であり、劇症型溶血性レンサ球菌感染症は、国立感染症研究所が1999年に感染症発生動向調査を開始以降、今年は最も多い届出数となりました。感染症に対峙していくために、我々は世界情勢を視野に入れ、地域での情報共有や連携を行っていくことが一層重要になります。
神奈川県感染症医学会は、1977年1月に設立された40年以上の歴史を有する会です。神奈川県内の感染症の臨床や基礎に関わる医療従事者や研究者が一堂に会して研究発表と活発な討論が行われ、若手医療従事者の研鑽の場としても貴重な存在です。皆様には、会場での交流や意見交換などを通じて、学会の雰囲気を存分に味わっていただきたいと考えております。奮ってご参加ください。感染症に関わる様々な職種の医療従事者、研修医、学生の方々のご参加、大歓迎です。
演題登録も、是非行っていただきたいと思います。
多くの皆様の参加を心よりお待ち申し上げております。ご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。
第92回神奈川県感染症医学会 当番会長
北里大学医学部附属新世紀医療開発センター
横断的医療領域開発部門 感染制御学
高山 陽子