歴代当番会長 – 第84回

第84回神奈川県感染症医学会へのお誘い

当番会長 佐藤 守彦

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【ICTメンバー 全員集合!】

このたび、第84回神奈川県感染症医学会学術集会の当番会長を仰せつかりました湘南鎌倉総合病院の佐藤と申します。江戸幕府末期の安政5年(1858年)、井伊直弼大老により日米修好通商条約が締結され、神奈川(神奈川県横浜市)は長崎(長崎県長崎市)、新潟(新潟県新潟市)、兵庫(兵庫県神戸市)、江戸(東京都)、大坂(大阪府)と共に欧米諸国に向けて開港されました。明治維新後、ビールやアイスクリーム、ガス灯、テニス、吹奏楽、新聞、電話、鉄道など多くの西洋文明の産物が横浜から日本全国に広がっていきました。西洋医学も横浜から普及し、十全病院(現横浜市立市民総合医療センター)などの近代的な病院も設立され、神奈川県がリーダーとなり、日本の西洋医学の発展を牽引してきました。感染症領域についても我々はその素晴らしい伝統を模範として、日本全国をリードしていく責任があると言えましょう。
今大会のテーマは【ICTメンバー 全員集合!】とし、医師、看護師、薬剤師、検査技師、管理栄養士、介護福祉士など感染症に関わる多職種の集う場にいたしました。
お陰様でその趣旨に則り、一般市中病院を中心に29演題の一般演題を頂戴することができました。座長には神奈川県を代表する感染症領域でご高名な先生方にお願いしました。いずれの一般演題セッションも素晴らしいものになると思います。特別講演は須藤博先生(大船中央病院病院長、東海大学医学部客員教授)にお願いしました。座長の金子猛先生(横浜市大呼吸器内科主任教授)のサポートを得て、研修医の先生からご専門の先生まで大変に勉強になると思います。シンポジウムでは質量分析法による細菌同定を取り上げました。三﨑貴子先生(川崎市健康安全研究所部長)と私が座長を務め、4人の新進気鋭のシンポジストの先生方のご発表により、正に最先端の科学技術にふれることができると思います。
約8時間の長丁場となりますが、この大会で多くの学びを得て、それぞれの職場に還元していただき、神奈川県全体のレベルアップにつながれば本望です。
オール神奈川の旗の元、約900万人の神奈川県民の健康のために一致団結してしっかりと勉強していきましょう!

第84回神奈川県感染症医学会 当番会長
湘南鎌倉総合病院 感染対策室
佐藤 守彦