プログラム(旧)

日程表

日時
2022年12月3日(土)12:00~17:10
場所
神奈川県立かながわ労働プラザ
開会
12:35
評議員会
神奈川県立かながわ労働プラザ 12:00~12:30 4階第4会議室(30席)
会場
神奈川県立かながわ労働プラザ[アクセス]

神奈川県立かながわ労働プラザ
時間 3階
多目的ホール(150席)
4階
第4会議室(30席)

12:00~12:30

 

評議員会
12:35~12:40 当番会長挨拶  
12:40~13:10 特別報告
13:10~13:25 総会
13:25~13:57 一般演題1
新型コロナウイルス感染症1~4
13:57~14:21 一般演題2
院内感染対策5~7
14:21~14:45 一般演題3
検査、疫学、基礎医学的検討I
8~10
14:45~15:09 一般演題4
検査、疫学、基礎医学的検討II
11~13
15:09~15:33 一般演題5 症例報告I 14 ~ 16
15:33~15:49 一般演題6 症例報告II 17~18
15:49~16:49 特別講演
16 :49~16 :54 会長賞授与
16 :54~16 :59 学術奨励賞授与
16 :59~17 :10 閉会の挨拶

プログラム

評議員会 12:00~12:30

当番会長挨拶 12:35~12:40

特別報告:12:40 ~ 13:10

座長 聖マリアンナ医科大学感染症学講座 國島広之

COVID-19 診療のリアルを見つけにいこう
~川崎市内29 医療機関アンケート~

一般演題1:新型コロナウイルス感染 13:25 ~ 13:57

座長 川崎市健康安全研究所 三﨑貴子

1.COVID-19 流行下における他の感染症の流行状況

眞鍋 佳世1)、丸山  絢2)、津村 和大3)、三﨑 貴子2)、岡部 信彦2)

1) 川崎市立川崎病院臨床研修医、2) 川崎市健康安全研究所、3) 川崎市立川崎病院内科・教育指導部

【目的】COVID-19 流行が他の感染症発生に影響を及ぼす要因を考察する。
【方法】2018 年第1 週~ 2022 年第34 週に法に基づき川崎市に届出のあった19 疾患の発生状況を、COVID-19 流行前後で比較検討した。
【結果】調査した19 疾患は5 つの流行パターンに分類された。
①報告数に変化なし:突発性発疹、腸管出血性大腸菌感染症、E 型肝炎(経口感染や家庭内感染)
②流行後はほぼ発生なし:麻疹、風疹、インフルエンザ(輸入が契機となる感染症)
③流行開始直後はほぼ発生なし、2 年目以降再び流行:RSウイルス感染症、手足口病等(国内で乳幼児に好発)
④流行開始後の報告数は減少したが発生は継続:百日咳、水痘等(飛沫、空気、接触感染)
⑤流行開始直後は報告数が減少し、2 年目以降は流行前と同様の発生:梅毒、感染性胃腸炎(性的接触、経口感染)
【考察】COVID-19 の感染対策により、飛沫、空気、接触感染する他の感染症の発生も減少し、海外渡航の制限で輸入が契機となる感染症も減少したことが示唆された。他にもウイルス同士の干渉やワクチンの定期接種化、感染症の流行周期等が流行に影響を与えていると考えられる。今後社会活動が活発化するにつれ、再び他の感染症が流行する可能性は高い。
【結論】COVID-19 の出現で一部の感染症の流行状況は大きく変化した。社会活動の再開に伴い再び変化する可能性があり、発生動向に注意が必要である。

2.川崎市健康安全研究所におけるSARS-CoV-2 のゲノム解析

荒井 千寛、夏井 航平、若菜 愛澄、畠山 理沙、佐々木国玄、赤星 千絵、清水 英明、小嶋 由香、岡部 信彦

川崎市健康安全研究所

【背景】当所では、2020 年1 月からRT-qPCR 法によるSARS-CoV-2 の検査を継続し、陽性となった検体について変異株検査及びNGS による全ゲノム解析を実施している。今回、全ゲノム解析によって得られたデータを集計し、若干の知見を得たので報告する。また、全ゲノム解析を活用した事例を紹介する。
【方法】当所に搬入された検体のうち、ウイルス量ならびに疫学的背景により、全ゲノム解析に使用する検体を選択した。その検体についてIllumina 社製のiSeq100 を用いて配列情報を取得し、国立感染症研究所が運営するWeb サイト“Covid19”で解析した。今回の集計では2020 年2 月から2022 年7 月に採取された検体のデータを使用した。また、一部の結果について、全国の流行状況との比較を行った。
【結果および考察】全ゲノム解析を行った1857 検体のうち、1583 検体を集計に使用することができた。月ごとに検体を抽出し、ハプロタイプネットワーク図を作成したところ、第2 から第6 波では、それぞれ異なる集団が形成された。Lineage について全国のものと比較したところ、複数の系統が出現している期間では、全国の流行とは一致しない期間もあった。NGS による全ゲノム解析は詳細な流行状況の解析や院内感染疑い等の感染原因の究明を行うために有効であり、感染対策を行う上で重要な情報を提供することができると考えられた。

3.コロナクラスターから得た職員の団結

田邉笑美子、代田 繕識

特別養護老人ホーム逗子杜の郷

【はじめに】常日頃、コロナ感染に対するシミュレーションを重ねていた。多床室で、陽性者が2名発覚(陽性者はコロナ病棟へ入院)濃厚接触者22名をレットゾーンにして対応し10日後めでたく収束。と思った1週間後職員がコロナ陽性となるたった3時間働いただけで関わった入居者8名が陽性(クラスターが起きた)運悪く同時期にユニットにおいてもクラスターが2フロア(合計30名陽性)感染対策はここから始まった。職員一人ひとりの動きが早く話し合いが合理的に実施されゾーニングができ、予定の期間で感染が増えることなく収束できたので報告する。
【経過】冒頭に述べた様に、濃厚接触者対応時も完全レットゾーンとして対応したことが生かされ、陽性者の介護を感染のBCP通り、食事、ゾーニング、職員配置、司令塔の活動に分け介護を実施。看護師は健康管理に食事介助を中心に活動。別の看護師によるPPE着脱チェックをし、感染対応できない職員は感染が起きていないフロアでの配置換えを実施した。多床室は初期感染日から18日目に収束ユニットは個室管理ができたことで感染初日から12日目に収束できた。
【結果・考察】コロナ感染症はエアロゾルによる感染が多く言われており、いつの間にか感染が増えている(オミクロン株)しかし感染源を遮断すると収束までの時間は最短でできる。
【まとめ】シミュレーションと、発熱=コロナの合言葉で職員一丸(団結)となった事が、感染を広げず抑えられた。

4.COVID-19 感染後の急性脳症例からのSARS-CoV-2 検出について

鈴木理恵子1)、佐野 貴子1)、櫻木 淳一1)、多屋 馨子1)、志村 紀彰2)、
大濱 永史3)、石田 彩子4)、片山 公美4)、阿南弥生子4)

1) 神奈川県衛生研究所、2) 藤沢市民病院小児救急科、3) 藤沢市民病院小児科、4)藤沢市保健所

 COVID-19感染後に急性脳症と診断された症例からのSARS-CoV-2検出について報告する。患者は2歳10か月女児であり、8月×日夜から咳嗽、発熱を認め、翌日に強直間代性痙攣、意識障害を呈し緊急入院した。医療機関での入院時検査において、患児の咽頭ぬぐい液からSARSCoV-2抗原が検出され、血液及び髄液の細菌培養検査の結果は陰性であった。検体は、髄液、咽頭ぬぐい液、血液、尿の計4検体が搬入され、感染症発生動向調査に基づき、エンテロウイルス、ヘルペスウイルス、SARS-CoV-2等について核酸増幅検査を実施した。結果は、咽頭ぬぐい液からはSARS-CoV-2N遺伝子が検出され(Ct値:20)、髄液、血液、尿からの、ウイルス遺伝子検査は不検出であった、。SARS-CoV-2の次世代シークエンスによる解析結果は、Lineage:BA.5.1、Clade:22B(Omicron)と分類された。
2020年にCOVID-19感染後の髄膜炎疑い例の髄液2症例についてSARS-CoV-2遺伝子検査を実施したが、両症例ともウイルス遺伝子は検出されず、本症例でも、髄液からのSARS-CoV-2遺伝子は不検出で、咽頭ぬぐい液からのみ検出された。SARS-CoV-2を原因とする急性脳症の報告は散見されるものの、髄液からウイルスが検出された報告は稀で、それ以外の検体からのSARS-CoV-2遺伝子の検出により総合的に判断されていることが多い。急性脳炎・脳症、髄膜炎の原因検索の検体として髄液は必須ではあるが、咽頭ぬぐい液、血液、便の確保も、病原体の検索には重要であり、医療機関や保健所等には、可能な限り急性期の髄液、血液、呼吸器由来検体、便検体の確保を依頼していきたい。

一般演題2:院内感染対策 13:57 ~ 14:21

座長 北里大学 高山 陽子

5.北里大学病院におけるカルバペネム耐性腸内細菌目細菌の検出状況に関する単施設後方視的研究 “2016 ~ 2021 年”

小貫 智世1)、二本柳 伸2,4)、 狩野 有作2,5)、 瀬戸 良教3)、 安達  譲2,4)
高城由美子1)、和田 達彦6)、伊藤 尚志1)、高山 陽子1)

1) 北里大学病院感染管理室、2) 北里大学病院臨床検査部微生物検査室、3) 北里大学病院薬剤部、4) 北里大学北里生命科学研究所感染制御研究センター、5) 北里大学医学部臨床診断学、6) 北里大学医学部膠原病・感染内科学

【目的】カルバペネム耐性腸内細菌目細菌(CRE)には、カルバペネマーゼ産生腸内細菌目細菌(CPE)とカルバペネマーゼ非産生腸内細菌目細菌(non-CPE)が存在する。近年、医療機関での増加が懸念されていることから、自施設におけるCREの検出状況等を調査した。
【方法】過去6年間に各診療科から提出された検査材料から検出した腸内細菌目細菌を対象として、年次毎にCRE(CPE,non-CPE)の検出患者数を調査した。また、CPEのカルバペネマーゼ遺伝子の種類、β-ラクタム系薬の抗菌薬使用量(AUD)等を調査し、CREの検出率と比較して相関関係の有無を確認した。
【結果】腸内細菌目細菌の検出患者数は10,573名であり、CREの検出患者数は257名(CPE 29名,non-CPE 228名)であった。CPE29名から検出した29株の遺伝子の種類はIMP-1型26 株、NDM-5型2株、OXA-48型1株であった。CRE検出率とAUDの推移を比較すると、CPEは相関関係は認めなかったが、non-CPEはT/P・MEPMのAUDの増減に正の相関関係を認めた。
【考察】T/P・カルバペネム系薬を6日以上連続使用する際には感染管理室に電話連絡する運用を始めたことで、以降、non-CPEが減少したと考えられた。
【結論】non-CPEを減少させるには広域抗菌薬の適正使用が必須である。

6.抗菌薬の使用状況・耐性菌発生状況の把握とAST 活動の課題の検討

山田 恭平1)、三木 亮介1)、小峯 祐美2)、渡辺 朋子3)

1) 医療法人五星会菊名記念病院薬剤部、2) 医療法人五星会菊名記念病院臨床検査科、3) 医療法人五星会菊名記念病院看護部

【目的】当院では、2022年度診療報酬改定後AST 活動を再開した。AST活動の課題検討を目的とし、抗菌薬の使用状況及び耐性菌の発生状況を調査した。
【方法】抗菌薬の使用状況はJ-SIPHEを用い、AST未介入の1年間と介入再開後(2022年4~7月)について抗菌薬使用状況を比較した。耐性菌の発生状況はJANIS を用い、AMRアクションプランの評価目標である耐性菌を評価した。
【結果】静注抗菌薬のAUDはAST再開前後で21.06と23.1であった。経口抗菌薬のAUDはAST再開前後で6.33と6.18であった。耐性菌は、K.pneumoniaeのペニシリン耐性率(0%)、S.aureusのメチシリン耐性率(37.5%)、E.coliのフルオロキノロン耐性率(28.6%)、E.coliK.pneumoniaeのカルバペネム耐性率(0%)であった。
【考察】カルバペネム系抗菌薬、経口キノロン系抗菌薬の使用量は減少していた。しかし、抗緑膿菌薬、経口第3世代セフェム系抗菌薬の使用は増加傾向であり、適正使用に対する介入が課題と考える。E.coliのフルオロキノロン耐性率は高値であり、キノロン系抗菌薬の適正使用への介入も課題である。AST再開後の調査期間が短く、今後も継続した調査が必要であると考える。

7.血液内科領域における抗菌薬適正使用支援チームによる広域抗菌薬使用状況の変化

鈴木 絢子1),2)、山口 史博2),3)、蒲澤 宣幸2),4)、佐々木 純2),5)、佐藤 督忠2),6)、布山 正貴2),7)、山﨑 洋平2),3)、橋口 深雪2),8)、岩田 香恵2),9)、遠藤  慶2),10)、小林  斉2),11)、藤原 久登1),12)

1) 昭和大学藤が丘病院薬剤部、2) 昭和大学藤が丘病院抗菌薬適正使用支援チーム、3) 昭和大学藤が丘病院呼吸器内科、4) 昭和大学藤が丘病院血液内科、5) 昭和大学藤が丘病院救急医学科、6) 昭和大学藤が丘病院集中治療科、7) 昭和大学藤が丘病院小児科、8) 昭和大学藤が丘病院看護部、9) 昭和大学藤が丘病院検査部、10) 昭和大学藤が丘病院糖尿病・代謝・内分泌内科、11) 昭和大学藤が丘病院耳鼻咽喉科、12)昭和大学薬学部 病院薬剤学講座

 薬剤耐性菌が世界的な問題となる中、Antimicrobial Stewardship Team(AST)の介入が期待されている。血液疾患を有する患者では免疫機能の低下により感染症の管理は極めて重要である。ASTの介入が広く実施されているにもかかわらず、血液疾患を有する患者に特化した報告は限られている。そこで本研究は、血液疾患患者へのカルバペネム系抗菌薬に対するASTの介入効果を明らかにすることを目的とした。血液内科に入院し、カルバペネム系薬剤を使用した患者を対象にした。AST介入前(2016年4月~2018年3月)とAST介入後(2018年4月~2021年3月)のカルバペネム使用量を比較した。全体として、264人の血液疾患患者における515件の発熱性好中球減少症のエピソードが対象となった。分割時系列分析によると、抗菌薬使用密度(AUD)と抗菌薬使用日数(DOT)はともに減少した(AUD;β =-0.291,p=0.003,DOT;β=-0.263,p=0.011)。ASTの介入により、血液疾患患者におけるカルバペネム系抗生物質の使用量が減少した。

一般演題3:検査、疫学、基礎医学的検討I 14:21 ~ 14:45

座長 北里大学 林 俊治

8.酸素濃度および大腸菌培養上清がCandida albicansのバイオフィルム形成に及ぼす影響

越川 拓郎、大神田 敬、竹村 弘

聖マリアンナ医科大学微生物学教室

【目的】カンジダ属は口腔、皮膚、腸管、膣などの酸素濃度の異なる組織に常在している。カンジダ症は免疫機能の低下などにより全身病変を引き起こし、特に血流感染症は、細菌との共感染も報告され、相互作用している可能性がある。しかし、これらの相互作用に関する報告は稀であるため、本研究では好気・微好気・嫌気条件下でCandida albicansと大腸菌の相互作用を評価した。
【方法】大腸菌培養液を添加したRPMI/MOPSを使用し、好気・微好気・嫌気条件下でクリスタルバイオレット法にてCandida albicansのバイオフィルム形性能を検討した。また、同条件で接着、仮性菌糸形成関連遺伝子の発現量を測定した。
【結果】大腸菌培養液を添加することにより、Candida albicansのバイオフィルム形成量が低下した。さらに、接着、仮性菌糸形成に関与する遺伝子発現量も同様に低下した。酸素濃度によらず、大腸菌培養液を添加すると、バイオフィルム形成量および接着、仮性菌糸形成関連遺伝子の発現量は低下した。
【まとめ】大腸菌の産生する物質がCandida albicansのバイオフィルム形成や接着、仮性菌糸形成に抑制的に関与していることが明らかとなった。Candida albicansは酸素濃度依存的であるが、大腸菌の産生する物質は、酸素濃度にかかわらず抑制的に作用することが示唆された。

9. 近年のサル痘の発生状況と国内における感染拡大の可能性に関するリスク評価

秋山 倫人1)、丸山  絢2)、津村 和大3)、三﨑 貴子2)、岡部 信彦2)

1) 川崎市立川崎病院初期臨床研修医、2) 川崎市健康安全研究所、3) 川崎市立川崎病院内科・教育指導部

【目的】2022年のサル痘のoutbreakの特徴を過去と比較し、国内における今後の感染拡大の可能性を検討する。
【方法】2022年9月15日時点で、今回のoutbreakに関するfull textの文献17件を選択し、最新かつ詳細な情報が得られた3文献を基に特徴をまとめ、発生が最多であったコンゴ民主共和国(DRC)における1970-2019年の状況と比較して、今後の国内での拡大の可能性を評価した。
【結果・考察】2022年は75か国から16,016例の報告(死亡5例)があり、年齢中央値は38歳でDRCの4~21歳より高かった。男性が97.4%でDRCにおける60.5%より高く、MSM(Men who have Sex with Men)が98%を占めており、性的接触が主であった。全て西アフリカCladeであり、致死率は0.03%で従来の3.6%より低かった。発疹は性的接触部位に限局する例が多く、比較的軽症であった。短期間での世界的な拡大だが、特定の集団における性的接触による感染のため、Probabilityは低く(Low)、比較的軽症であることから、Impactは非常に低い(Very low)ため、国内での現時点での拡大のリスクは低い(Low)と考えられた。
【結論】今後、国際間の移動が活発化すると国内にサル痘が輸入され市中に拡大する可能性もあるため、発生状況を注視する必要がある。

10.各種抗菌薬の大腸菌バイオフィルム生成に及ぼす影響の検討

竹村  弘、中島 二如、寺久保繁美、越川 拓郎、大神田 敬

聖マリアンナ医科大学微生物学教室

【目的】抗菌薬が細菌バイオフィルム(BF)に及ぼす影響に関する報告は散見されるが、その結果は菌種や抗菌薬の種類によって異なる。一般的には抗菌薬はMIC よりも高い濃度でBFの生成を抑制するが、sub-MICの濃度では逆にBFの生成を促進するという報告も見られる。今回96穴マイクロプレートを用いて、各種抗菌薬の大腸菌BF生成に及ぼす影響を検討した。
【方法】96穴マイクロプレートに大腸菌(ATCC 25922)を接種し、35℃、24時間培養後3回洗浄し、各種抗菌薬をMIC測定の要領で添加し、さらに24時間培養後BF 形成量をクリスタルバイオレット(CV)法で測定した。CVのOD595が0.1以下になる最小濃度をMBFICとした。
【結果】MBFIC(MBFIC/MIC 比)はABPC:16 mg/L(4)、CEZ:64 mg/L(32)、CAZ:16 mg/L(32)、CMZ:4 mg/L(4)、IPM:0.5 mg/L(2)、MEPM:0.25 mg/L(16)、GM:1 mg/L(4)、CPFX:1 mg/L(128)であった。β-ラクタム薬ではMIC前後の濃度でBFの生成が促進される現象が観察されたが、この現象はCAZで特に顕著であった。
【考察】β-ラクタム薬ではMIC前後の濃度でBFの生成が促進され、抗菌薬の使用がBF形成菌感染症の難治化を促進する可能性を示唆している

一般演題4:検査、疫学、基礎医学的検討II 14:45 ~ 15:09

座長 横浜市立大学附属病院 加藤 英明

11. Ureaplasma属の分離状況と患者背景

荒嶋知世子1)、阿南 晃子1)、イズデプスキ龍也2)、奥山亜由美2)、
瀬尾 晃平2)、市塚 清健2)、長塚 正晃2)、新井 祐司1)

1) 昭和大学横浜市北部病院臨床病理検査室、2) 昭和大学横浜市北部病院産婦人科

【はじめに】Ureaplasma属(以下Up)は尿道、外陰部粘膜に常在する菌で急性又は亜急性無菌性尿道炎や不妊、流産などとの関連があるとされている。普通培地に発育困難であり、培養には専用の培地が必要である。今回、Upについて分離状況および患者背景を報告する。
【対象】2018年1月から2022年8月までに産婦人科からUpの検出依頼があった膣分泌物268件。
【結果】対象期間中に腟分泌物培養は7,714件提出され、うち268件にUp培養が実施された。268件の提出科内訳は、婦人科由来が15.3%、産科由来が84.7%であった。このうち31.0%でUpが検出され、婦人科由来が13.3%、産科由来が86.7% であった。培養依頼件数は年々増加しており、検出率も増加傾向であった。Upが検出された患者の平均年齢は35.8歳であり、30~40歳代が55.4%と半数を占めていた。疾患別では妊婦健診が30.1%と最も多く、次いで切迫早産が16.9%、前期破水が14.5%であった。
【まとめ】Upは産婦人科で多く検査され、検出率も高い。有疾患者で検出されているケースの他に、正常妊婦でも多く検出されていた。Upは尿道炎や不妊、流産などとの関連があるとされているが、さらに垂直感染により新生児に保菌・感染を引き起こす可能性があるとされている。このことから、妊婦健診などでの積極的なUpの検査の必要性が示唆された。

12.結核治療におけるピラジナミド使用の地域差と関連する因子の検討

松本 大海、小林 信明、福田 信彦、金子 彩美、上田  傑、金子  恵、染川 弘平、井澤 亜美、神巻 千聡、田中 克志、室橋 光太、藤井 裕明、青木 絢子、田上 陽一、渡邉 恵介、堀田 信之、原   悠、金子  猛

横浜市立大学大学院医学研究科呼吸器病学教室

【背景】ピラジナミド(PZA)を含む多剤併用療法は、WHOが推奨する結核の標準治療である。しかし、本邦では副作用の懸念からPZA を除いた治療が標準治療の一つとされた時代があり、現在もPZAが敬遠されていることが懸念される。そこで本研究では、PZA処方の地域差と、それに関わる因子を明らかにする。
【方法】各都道府県のPZA処方について、年齢・性別を調整し比較するため、標準化レセプト出現比(SCR)をアウトカムとした。また、結核の有病率、高齢者の割合、呼吸器内科専門医数、結核病床数、肝疾患の有病率を説明変数、SCRを目的変数とし単回帰分析、重回帰分析を行った。SCRは内閣府、その他のデータは各学会、政府統計、厚生労働省のWebページから入手した。いずれも2018年のデータを用いた。
【結果】SCRの中央値は90(40.2~187.1)であった。上位5県のSCRの平均は150.9、下位5県の平均は47.8であり、PZAの処方に約3倍の地域差を認めた。多変量解析では、結核の有病率(t=3.88, p=0.0004)、結核患者のうち80歳以上の患者の割合(t=-2.96, p=0.0051)、人口あたりの呼吸器専門医の人数(t=3.63, p=0.0008)がSCRと有意に相関していた。
【結論】PZAの処方傾向には地域差が存在し、呼吸器専門医を増やすことで、その差を縮小できる可能性がある。

13.診断方法による肺MAC 症の重症度と予後の差異について

林 誠1),2)

1) 昭和大学横浜市北部病院呼吸器センター内科、2) 昭和大学藤が丘病院呼吸器内科

【背景】肺MAC症の診断には、喀痰または気管支鏡で採取した検体の培養で菌が検出されることが必要とされている。しかし喀痰検査で診断された患者と気管支鏡検査で診断された患者の間で疾患の重症度や疾患進行のリスクが異なるかどうかは不明である。
【目的】肺MAC症の重症度や疾患進行のリスクが診断法によって異なるかどうかを明らかにする。
【方法】肺MAC症患者92例を後ろ向きに解析した。喀痰で診断された患者群と気管支鏡で診断された患者群の背景と診断から疾患進行までの時間を比較し、また、多変量解析を用いて診断方法によって疾患進行のリスクが異なるかを検討した。
【結果】喀痰で診断された患者群は気管支鏡で診断された患者群より若年であったが、臨床的な重症度の差は軽微であった。またこの2群間において診断から疾患進行までの時間に有意差はなかった。疾患進行のリスク因子は結節気管支拡張型以外の病型であること、低アルブミン血症があること、画像スコアが重症であることだったが、診断方法は疾患進行のリスク因子ではなかった。
【結論】診断法方法が異なってもMAC-PDの重症度や疾患の進行のリスクに有意な違いはなかった。疾患進行のリスク因子を有するにもかかわらず喀痰培養で診断がつかなかったり喀痰が採取できなかったりする患者においては、気管支鏡検査は治療を受ける機会を得るための良い方法であろう。

一般演題5:症例報告I 15:09 ~ 15:33

座長 済生会横浜市南部病院呼吸器内科 宮沢 直幹

14.重症DICを合併した日本紅斑熱の1例

榊原 真子1),2)、 前田 敦雄1),2)、永樂  学2)、山荷 大貴2)、香月 姿乃1),2)、
高安 弘美1),2)、中島 靖浩1),2)、宮本 和幸 2)、土肥 謙二2)、林  宗貴1),2)

1) 昭和大学藤が丘病院救命救急科、2) 昭和大学医学部救急・災害医学講座

【背景】日本紅斑熱はRickettsia japonicaによる4類感染症である。死亡率は約1%だが約14%にDICを合併し、重篤化することがある。今回、日本紅斑熱にDICを合併したが集学的治療により救命した1例を経験した。
【症例】70歳代女性、既往無し。
【現病歴】来院11日前から宮崎県某市で畑作業を行った。来院5日前から持続する発熱を認めたため前医を受診した。原因不明のDICと判断され、当院救命救急センターへ転院搬送となった。
【来院後経過】E4V5M6、体温38.6℃、脈拍122/min、血圧114/61mmHg、SpO297%(1L)。下肢および手掌に淡紅色紅斑を認め、右足関節外側に虫の刺し口様痂皮化所見を2ヶ所認めた。炎症反応は著明に高値で急性期DICスコアは7点であった。日本紅斑熱を疑いTAZ/PIPC、MINOを開始した。入院後、循環動態が不安定となりNad投与を開始した。炎症反応の改善を認めず、第2病日よりLVFXを追加した。LVFX追加後に著明に炎症反応は改善した。DICに対してATⅢ補充療法、rTMを開始した。第9病日に全身状態の改善に伴い、急性期DICスコアは3点まで改善した。
【考察】日本紅斑熱はテトラサイクリン系抗菌薬が標準療法であるが、単剤では著効しない例も報告されている。治療効果を早期に判定し、キノロン系抗菌薬を追加することが予後を改善すると考える。

15.オビヌツズマブ投与後にCOVID-19感染が遷延し重症化した一例

前田 千尋1)、山本 昌樹1)、長岡 悟史1)、杉本 千尋1)、瀬川  渉1)、永山 博一1)、梶田 至仁1)、廣俊 太郎1)、久保 創介1)、関  健一1)、長原 慶典1)、平馬 暢之1)、寺西 周平1)、田代  研1)、工藤  誠1)、金子  猛2)

1) 横浜市立大学附属市民総合医療センター呼吸器病センター内科、2) 横浜市立大学大学院医学研究科呼吸器病学

【症例】60歳代男性。濾胞性リンパ腫の再発でX-1年10月~X年3月にオビヌツズマブ+ベンダムスチン療法を6サイクル施行した。X年4月1日に軽症COVID-19に対しソトロビマブを投与し軽快したが、5月7日から発熱し胸部CTで肺炎像を認め入院した。SARS-CoV-2PCR陽性だがCt値33であり、当初は細菌性肺炎と考え抗菌化療を行ったが、呼吸状態が悪化し第11病日からレムデシビル、トシリズマブ、ステロイドパルスを開始した。その後、一旦は改善が得られても、すぐに呼吸不全が再燃し悪化することを繰り返し、レムデシビルを長期に継続しステロイドパルスを計3回行った。Ct値は20前後で推移した。ステロイドを漸減し継続したが、肺の線維化と呼吸不全が進行し第48病日に永眠された。なお、経過中SARS-CoV-2のS抗体とN抗体を複数回測定したが、いずれもS抗体は高値でN抗体は検出感度未満であった。
【考察】抗CD20抗体療法後にB細胞が枯渇した患者では、抗体産生能の低下によりウイルス排出長期化やCOVID-19感染を繰り返すことが報告されている。本症例でもオビヌツズマブにより抗体産生が抑制された結果、ウイルスクリアランスが不十分となり重症化、難治化したと考えられた。
【結論】抗CD20抗体療法後の患者のCOVID-19感染では、重症化リスクが高くより慎重な経過のフォローアップが必要である。

16.当院で診療した高齢者におけるMycobacterium shimoideiの1例

平馬 暢之1)、山本 昌樹1)、長岡 悟史1)、瀬川  渉1)、杉本 千尋1)、永山 博一1)、梶至  仁1)、廣俊 太郎1)、前田 千尋1)、久保 創介1)、関  健一1)、長原 慶典2)、寺西 周平1)、田代  研1)、小西 建治3)、工藤  誠1)、子   猛4)

1) 横浜市立大学附属市民総合医療センター呼吸器病センター内科、2) 聖隷横浜病院呼吸器内科、3) 横浜市立大学附属市民総合医療センター感染制御部、4) 横浜市立大学大学院医学研究科呼吸器病学

 症例は84歳女性,X-6年1月に胸部検診での異常陰影を指摘され精査目的に当院初診した。胸部CTではみぎ上葉に気管支拡張と嚢胞、上葉と中葉に小葉中心性の粒状影と両側下葉にすりガラス影を認めた。気管支拡張症と非特異的間質性肺炎の合併を考慮して経過観察を行い、7か月後の胸部CTでは中葉の小葉中心性陰影の改善を認めたがさらにX-5年2月には中葉の陰影が悪化し喀痰からの抗酸菌検出を認めないため、非結核性抗酸菌の有無を確認する目的に気管支鏡検査を施行した。気管支洗浄液から抗酸菌塗抹・培養陰性であり、以後大きな悪化がないため経過観察をしていたところX-2年7月の胸部CTでみぎ上葉の気管支拡張部位や末梢でのすりガラス影の悪化と斑状影・結節影の出現を認めた。その後も気管支拡張の悪化と斑状影の増悪を認め、喀痰抗酸菌検査で抗酸菌培養陽性と質量分析からMycobacterium shimoideiが検出された。以後複数回喀痰から同様の菌が検出したことからM.shimoideiによる非結核性抗酸菌症と診断した。経過中に陰影の悪化と改善を繰り返していたが、気管支拡張所見による構造変化を伴うことからX年から治療介入を行うこととし、治療までの期間とその後の経過に関して報告する。

一般演題6:症例報告II 15:33 ~ 15:49

座長 昭和大学藤が丘病院呼吸器内科 横江 琢也

17.心サルコイドーシスに合併した播種性クリプトコッカス症の一例

田川 雄斗、杉本 栄康、佐渡 怜子、木村 泰浩、宮沢 直幹

済生会横浜市南部病院呼吸器内科

【症例】72 歳女性
【既往歴】サルコイドーシス(以下サ症);肺,心臓,リンパ節病変あり
【現病歴】71歳時に心サ症の診断で治療導入、プレドニゾロン10mg内服で通院。労作時呼吸困難、乾性咳、頭重感を主訴に受診した。胸部CTにて左下葉を主体に多発する結節影を認め、気管支鏡下生検にてクリプトコッカスの菌体を検出した。また髄液中のクリプトコッカス抗原が陽性となり播種性クリプトコッカス症と診断した。L-AMB 200mg/dayで治療導入を行ったがGrade2の腎機能障害が出現したため中止したが改善なく、FLCZ 400mg/dayに変更した。その後症状,検査所見共に改善し5か月間で治癒した。
【考察】播種性クリプトコッカス症はサ症患者において神経、肺サ症に類似した症状や画像的特徴を呈するため、診断が遅延する場合があり、治療介入が遅れることで重篤な転帰を辿る危険性がある。サ症では定期的な画像診断による早期発見、画像検索や積極的な細菌学的、病理組織学的検査による迅速な診断が重要と考える。また治療導入はL-AMB単剤もしくは5-FCの併用を推奨されているが、腎機能障害の頻度が高いため、心サ症患者では心不全の悪化や低カリウム血症による不整脈に注意が必要と考えられた。

18.慢性好酸球性肺炎様の経過を呈したウエステルマン肺吸虫症の一例

泉﨑 謙介、山口 史博、阪倉 俊介、山崎 洋平、横江 琢也、鹿間 裕介

昭和大学藤が丘病院呼吸器内科

 46歳男性。生来健康。左心窩部付近の痛みと発熱を主訴に当院を受診した。胸部CTでは舌区に浸潤影と末梢血好酸球の増加を認めた。慢性好酸球性肺炎を疑い気管支鏡検査を施行した。慢性好酸球性肺炎と診断しステロイド療法を開始したが、その漸減中に右気胸を併発した。当院受診前に上海ガニの摂取歴があり宮崎大学寄生虫学講座へ精査を依頼した。結果、ウエステルマン肺吸虫の抗体価上昇を認めた。プラジカンテルを開始し胸痛の消失および末梢血好酸球の低下を認めた。以上からウエステルマン肺吸虫症と診断した。好酸球増多に伴う気胸はウエステルマン肺吸虫症と慢性好酸球性肺炎の鑑別に重要な手がかりとなる。

特別報告 12:40 ~ 13:10

座長 聖マリアンナ医科大学感染症学講座 國島 広之

COVID-19 診療のリアルを見つけにいこう~川崎市内29 医療機関アンケート~

水堂 祐広

麻生総合病院総合診療科

【目的】他院がどのようにコロナ感染症の診療をしているかを知る機会は多くない。今回他の医療機関がそれぞれどのようにコロナに取り組んでいるかを共有し地域での課題を抽出することを目的とした。
【方法】Kawasaki地域感染制御協議会に加入している29医療機関に対して、各病院でのコロナ感染症および発熱患者対応に関するアンケートを行った。
【結果】発熱外来やコロナ病棟は内科および救急科による運用が多かったが、一部の病院では外科系医師も診療を行っていた。血液培養および一般細菌の喀痰培養検査件数はコロナ発生以前と比較し横ばいであったが、抗酸菌検査は2020年以降で15%程度低下し、気管支鏡検査は30%減少していた。看護師の離職は2020年以降増加傾向にあり、院内にスタッフのメンタルケアを行う窓口がない施設が半数以上であった。約3割の医療機関ではコロナ病床にリハビリスタッフが入っておらず、long COVIDの対応窓口がある医療機関は1割程度であった。
【考察】職員のバーンアウトに対し院内でメンタルケアを行う部署の拡充が必要であり、高齢者のコロナ感染が多い現状では入院早期からリハビリ可能な体制の構築が望ましい。またlong COVIDの外来診療もさらに充実する必要があると考える。
【結語】コロナ感染症に対する診療体制の違いが浮き彫りとなり、これを踏まえて各医療機関が取り組むべき課題が明らかになった。

特別講演 15:49 ~ 16:49

座長 昭和大学藤が丘病院呼吸器内科 鹿間 裕介

多種多様な真菌症に対応する-ブレイクスルー感染やCOVID-19関連真菌症-

時松 一成

昭和大学病院感染症内科

 真菌(カビ)は、環境中に普遍的に存在していることから、院内感染におけるその対策は極めて重要である。真菌症の危険因子は白血球の減少や免疫抑制剤の使用などのほか、中心静脈カテーテルの留置(カンジダ症)、病院工事や空調の不備などの環境因子(アスペルギルス症)などがある。わが国における深在性真菌症は増加している。特に、アスペルギルス症やムーコル症などの侵襲性糸状菌感染症に対する現在の治療法には限界があるともいえる。そのような状況の中、近年、新しい抗真菌薬が承認、あるいは承認に向けた臨床試験が進んでいる。
 国内外からCOVID-19に併発するムーコル症や肺アスペルギルス症が報告されている。ステロイド投与、付け焼刃の病院工事が影響しているとされる報告もある。一方、ブレイクスルー真菌症や薬剤耐性の出現など、真菌症の問題は複雑化してきている。
 私は、酵母様真菌であるTrichosporon asahiiによる感染症(トリコスポロン症)の診断、病態の解明、治療法の研究に取り組んできた。本症は稀な真菌症とされているが、わが国での真菌血症ではカンジダ症に次いで多い。本症は予後不良、院内感染、薬剤耐性化など、臨床的に重要な真菌症である。キャンディン系薬には自然耐性、ポリエン系薬に感受性が劣る多剤耐性傾向の真菌であり、抗真菌薬投与下におけるブレイクスルー感染も多い。Trichosporonは日本で特異的に多くみられる夏型過敏性肺炎のアレルゲンであり、Aspergillusのように宿主の免疫応答の変化により、感染症や過敏性肺炎を起こす真菌でもある。
 トリコスポロン症の研究から得たブレイクスルー感染症の病態や真菌の薬剤耐性の機序をもとに、抗真菌薬適正使用の観点から、多種多様な真菌症に対応すべきこれからの真菌症マネージメントについて述べる。また、環境真菌による感染症やアレルギー性疾患における免疫応答の役割についても、研究の一端を紹介する予定である。
略歴
1990年 大分医科大学医学部卒業 同 第二内科入局
1996年 米国NIH 留学(デング熱ウイルスワクチンに関
する研究) 
1998年 国立療養所西別府病院、大分県立病院呼吸器内
科など
2007年 大分大学医学部 呼吸器・感染症内科学講座 
講師
2014年 神戸大学医学部附属病院 感染制御部 特命准
教授
2018年 昭和大学医学部 内科学講座 臨床感染症学部
門 准教授
2021年 同 教授
真菌症フォーラム 最優秀賞(2009年)、国際医真菌学会 
Poster Award(2009年)、内閣官房 薬剤耐性(AMR)対策普及啓発活動優秀活動表彰(2018年)など